『社会起業家』

mixiに書いたものと同じものです。あしからず。


斎藤槙『社会起業家』(岩波新書)を読みました。


活字を通じてインスパイアされてしまうというのはこのことでしょうか。
この本を読み進むにつれて「社会をよくしたい!」という想いが強くなり、
しかもそれは実現可能なんだということ学ばせていただきました。





社会起業家」と呼ばれる人たちは、「社会問題を事業で解決する」ことを目的とします。
その手段は大きく2つ。
・事業性・自立性を強く意識した、NPO
・社会的ミッションを強く意識した、ビジネス
(NPO法人etic.より抜粋
http://www.etic.or.jp/social/index.html)


私がこの「社会起業家」と呼ばれる人たちに対して共感を持つ、もっとも大きな理由の一つは、
「働くという行為を自己実現の手段とする」ことです。






単にお金を稼ぐために働くというイメージが持てなかった私は、
物理学を続けて、より安定した収入を得ることより、
あるいは、高校の教師になって自分が真に伝えたいことを伝えずに過ごすことより、
やりがいと学ぶ場を求め、高齢者福祉の現場に飛び込もうと思っていました。


(物理学を通じて、あるいは学校教育を通じてメッセージを発信している方は大勢いますし、私にもできるかも分かりません。
しかし、「人生設計」の中でそれをイメージできず、
結果的に高齢者の分野に行き着きました)


というのも、高校時代から模索していた「よりよい人生を送るために、人は何を学ぶべきか」という疑問の一つの答えを、高齢者福祉の現場に見たからです。


しかしどうにもしっくりこなかった。
間違った選択肢ではなさそうだが、
遠回りな気がしてならなかった。


それはなぜかと考えた時に、自分が問題であると認識し、解決したいと思う課題に対して、アクションを起こしていける選択肢ではなかったからです。






しかし、「四つ葉プロジェクト」の勉強会に参加して変わったように思います。
つまり、
「自分たちにとって住みよい社会を、自分たちの手で築きあげよう。
その際に必要なサポートを見極め、それを行政に要求しよう。」
と仰っている方々を見て、「これが市民なんだ!」という感動を得たからです。



さらにもう一つの出会いがありました。
それはNPO法人フローレンス代表のこまさんです。
この方から
「思いをもって、それを貫き通すスキルさえ身に付けることができれば、
僕たちの手で社会を変えていくことはできるんだ!」
と仰っていただき、
「社会をよくするために遠回りは必要ない。
真正面から立ち向かえばよい!」ということを学びました。





この方々との出会いから導き出した答えが、上で述べた、
「働くという行為を自己実現の手段とする」ことなのです。


そのためのスキルをフローレンスで吸収したいですし、
市民の持っている活力・可能性について、
大学やいろいろな勉強会を通じて学んでいきたいです。












社会起業家』を読んでテンションが上がってしまいました。
その勢いに任せて書き散らした文章なため、
大変読みづらかったことと思いますが、
これが今の私の心境です。
どうも長々と拙文にお付き合いいただき、ありがとうございましたm(_ _)m


PS
実はこの半年ほどで、高齢者の分野から子育て支援の方向へ関心がシフトしました。
「人が何を学ぶべきか?」という問いに答えるためには、もっと多くの分野の知識が必要となるでしょう。
そのためにも皆さんとつながり、ともに高めあい、ともに力を出し合えたらと思いますので、
どうぞ今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m