かたいこと

5歳の長男を母親が絞め殺す事件が起こりました。
最近この手の事件が多くって、またか、と思わずにいられませんが、これってなくせるんでしょうか??


姉が昨年4月に出産して、自分自身叔父さんになったわけですが、たまに会うくらいがかわいい。たまに面倒をみてくれと言われて、長時間一緒にいることがありますが、泣き止まない時はどうしようもなくなる。それこそストレス状態に陥ってくる。


これが365日24時間続くと思ったら、俺はちょっともたないなぁ。人間相手だから、こちらの思い通りにはいかないんだろうけど、それは頭でわかっていることであって、実践するのは難しい。


よく幼児虐待を論じる時に核家族化が問題になるけど、これはかなり的を射ているような気がします。姉の家から我が家までは徒歩5分。何か困ったことがあれば、経験豊富な母親を呼び寄せることができるし、俺と弟という労働力&パシリ&運転手がいる。


気分が沈みがちなときには意識的にマッサージや買い物など、赤ん坊と離れた時間を作るようにしているみたいだし、それを可能にする環境に今の姉はいるわけです。


姉の環境が恵まれていると思うからこそ、家に一人でいて悩んでるお母さんって、ほんと孤独なんだろうなって思う。やり場のない感情の矛先を子どもに向けてしまうんだろうな。こどもを放っておいてパチンコにも行きたくなるよ。


じゃあ根本的な解決策はあるのか?


耳にするのは「農業を中心とするコミュニティーが社会の基盤だったあの頃のように、地域の共同体でもってケアしていこう」と言う話です。確かに姉の例を取ってみると、子どもをスイミングスクールに連れて行く、なんてことをして、お母さん同士の情報交換なんてのをやっていますね。こういう地元でのつながりが、世のお母さん方の救いになることは往々にしてあると思います。


ただこういうのって、比較的社交的な人でないとやれないことなんじゃないかな?家にこもりがちなお母さんに対して何がやれるんだろう?笑われるのを覚悟で言うと、やっぱりメディアの働きが重要なウェイトをしめてくるんじゃないだろうか。


テレビで子どもを虐待してる映像が流れると嫌な気分になるのは、だれもが一緒だと思う。虐待している親も、自分がやっていることに対する自覚はあるらしい。だから、映像を見て「どうにかしなきゃ」って思ったお母さんがすぐに助けを求められるよう、児童相談所でも、どこかのボランティアの連絡先でも、何でもいいので情報提供できたらいいんじゃないでしょうか?


あるいは市場原理に任せて子育てを社会化することも考えられるけど、アメリカではベビーシッターによる虐待が問題になってるし、単純にそういうことはできないのかな?と思ってしまいます。


これぐらいしか思いつかないのが悔しいのですが、まさか一軒一軒家庭の状況を調べていく訳にはいかないでしょうし、もっといい策があるなら教えてください。特に福祉先進国ではどうしてるんでしょう?調べてみようっと。


この問題と全く同質なものとして、いわゆる介護問題があります。高齢者はもちろん、知的、身体的、精神的障害など、一家に介護を必要とする人が出てきた時に、どうケアしていくかというのは、私たちが生涯を通じて取り組むべき課題であると言えます。


あと3年は物理に身を投じて行こうと思う私にとって、これらの問題意識を常に持ちつづけること自体、課題であるともいえますが、自分の納得できる形でこれらの問題に関わっていけるよう、もっといろんな意見に触れながら、みなさんと共に学んでしていけたら幸いです。