高校物理

今年からか去年からだったか忘れましたが、今の高校物理は電磁気・熱力・力学の順番で習うことになってるんです。教科書もそういう順番なんです。
私たちの時代は力学→熱力→電磁気だったから、かなり違和感がありますよね。そもそも科学革命の科学革命たる所以は、数式による運動の解析だったはずなので、歴史的に追っていけば、力学からスタートするのが筋って感じがします。
でも今日になって思ったんですけど、この新しいカリキュラムはかなり合理的なものになっている気がします。というのも、一年間だけ物理を学んで社会に出て行く人が、2年以上学ぶ人より圧倒的に多い現状を考えてみれば、その一年の間に電磁気を学んだ方が有意義なんじゃないかと思って。
力学からスタートするとどのような状態で社会に巣立っていくかと言えば、力を分解できるようになって、運動方程式ってのがあるのを知って、エネルギーが移り変わっていくことを知って、あわよくば温度と熱が違うらしいことを知って、そうやって巣立っていくわけです。
それならば電磁気から始めることで、電流の正体を知って、電磁誘導ってやつで発電が行われていることを知ってから世の中に出てった方が、IT社会とか言われている現代にマッチした『市民』を養成できるのではないでしょうか?
いかがなもんでしょう?