自立飛行ヘリコプター

知人が工学部の野波研究室にいるのですが、この間プロジェクトXに出てました。

本筋は、広島紡績がラジコンのヘリコプターで成功するまでのお話だったのですが、社長の志は高く、「玩具としてだけでなく人の役に立てたい」ということで、これをただのおもちゃから農薬散布用に改良。20キロの農薬を背負って毎日歩き回っていたお年寄りたちを、この重労働から見事解放し、会社自体黒字に転じた。

しかし成功すると人は保守的になるようで、社長はこれに激怒。自主倒産するとまで言い出した。

そんな中、千葉大の野波先生から、「コンピューターにルートを入力したら、その通りに飛ぶヘリを作らないか?」とのオファーがあり、共同研究を始める。

その試みは見事成功し、今ではヘリにカメラをつけることで、送電線の点検・火山の噴火口など、人の目の届きようのない場所で用いるために改良を重ねているようである。


ってわけで、この自立飛行ヘリを紹介するシーンにその知人が映っていました。


このVTRを見てて、「エンジニアってかっこいいな」って思った。

自分はどうしても半導体やITとかっていうはやりものに目が移ってしまいがちなのですが、「人のために役立てたい」とか、「これまでニーズはあったけど、不可能だから誰もやれてなかった。だからチャレンジする」っていうエンジニアの気概に触れてみて、社会に関わっていくために、まだまだたくさんのアプローチの仕方があるんだなって思いました。