援助で歴史を。。。

こんな記事がありました。http://www.asahi.com/international/update/0607/015.html?refrss


これは中国外務省の人の言う通りだと思う。


今回再燃した靖国・歴史教科書問題は、本当に内政干渉と言っていいのでしょうか?ニューズウィークの副編集長、ジェームス・ワグナーさんは、2005年6月8日号の論稿でこう述べています。

戦争は究極の内政干渉だ。被害者には常に、戦争の歴史的評価に対して意義を申し立てる権利がある。

なるほど、すると被害者の意見を黙殺しているのは日本であり、今回の中国の批判は、かつての加害者が自分の容疑を忘れていることに憤りを感じているのだ、とも取れなくないです。


歴史というのはそれを語る「主体」によって内容が変わってしまうとよく言われますが、今回の問題はまさにそれだと思います。


つまり今回の靖国・歴史教科書問題は、日本と中国という、国家レベルの「主体」同士がコンセンサスを得られていないわけです。日本はこの問題を軽視してるようですが、今話題になっている「東アジア共同体構想」に参画する上で重要な争点となるのではないでしょうか。


なぜなら、この構想を日本が引っ張りたいと考えた時に、過去の「大東亜共栄圏」構想を日本がどのように評価し、それがなぜ単なる「帝国主義」に陥ってしまったのか、その反省を踏まえた上で、いかにして「東アジア共同体構想」を引っ張っていくのかを示さなければならないからです。日本の態度をアジア諸国に示さず、「ODAを奮発しているうちに昔のことは忘れてしまった」と言ってしまったら、日本をアジアのリーダーとは認めてくれないでしょう。


靖国神社には「大東亜戦争」を主導した方々が祀られているわけで、今でも「大東亜戦争は間違っていなかった」と主張する団体が参拝に訪れています。したがって、靖国神社には「大東亜戦争のシンボル」としての性質があるわけで、小泉首相靖国参拝を、かつての帝国主義回帰の意思表示と捉える人が中国にいても、反論しきれない気がします。


日本が「アジアの日本」として将来を見据えるならば、今こそ「過去」を振り返ることが必要なのではないでしょうか。


勉強不足の話題を取り上げてしまったので、内容がひどく抽象的であり、一面的でありますが、内容に関して補足・訂正などがありましたらコメントをいただけると助かります。