飲み会まとめ

私の主題自体は「公共性の担い手である市民はいかにあるべきか?」というものなのですが、特に福祉、もっと言うと高齢者介護がテーマです。


私たち大学4年生は、就職を目の前に自己実現としての場を職に求め、市民として共同体(それは日本レベル、県レベル、自治体レベル、家族レベル等様々)に寄与したいという想いを持って、日々学び、動き回っているわけですが、しばしば忘れがちなのが「家庭内の労働」であります。


それは家事であり、子育てであり、介護であったりするわけですが、今から結婚したい相手でもいない限りここに想いをめぐらせることは容易ではありません。


むしろこれから一つの専門分野を突きつめていくにあたって、「家庭内の労働」を考えに入れるのはひどく消極的な感も否めないわけですが、将来「だれもが必ず」直面する課題であるので、いつまでも考えずに済まされる問題ではありません。


具体的に何が問題であるかというと、女性が主婦として家に縛られたくないと主張し、社会に進出していけばいくほど、「家庭内の労働」の担い手が外部に移る、あるいは女性が家の内外の労働を一身に引き受けるという状況が起こるわけで、少なくとも日本の伝統的家庭のモデルは崩れてしまいます。


私個人としては、夫婦が共に働き、「家庭内労働」を分担し、なおかつ家で家族と過ごす時間を十分に取れるようなモデル、結局伝統的なモデルからははずれるわけですが、そのようなライフスタイルがよいのではと考えています。


しかし考えているだけでは仕方がないので、「家庭内労働」のうちの「介護」に関して、実践的な知識を身に付け、その成果をみなさんに提供したいと思い至り、福祉の現場に入っていくことを決めました。


きのういたメンツはそれぞれが別々の道を歩んでいくわけですが、お互いの専門性を補い合い、共に一つの目標に向かえる仲間であるといいな、と思える、そんな飲み会でした。