慣性の法則

慣性の法則って「物体は速度を持つとその速度のまま動こうとする」「止まっているものは止まり続ける」っていう風に習うんだけど、それは微妙に違うって話がなかったっけ?
まず速度一定の観測者から見た世界を「慣性系」と呼んでおいて、「どんな慣性系でも運動の法則は成り立つ」っていうのが慣性の法則だったはず。



例えば電車が走り始めた時、観測者自身に加速度がかかっています。こういう時電車の中の人の座標系は慣性系とは言えず、見かけの力を取り入れた「擬似・慣性系」とでもいえるような座標系になってる。
ところが電車が等速運動を始めると、観測者も等速になって慣性系になる。そういうときに真下に物を落としたりすると、「慣性の法則より、運動の法則がそのまま適用できる」から真下にものが落ちる。こういう話の持っていきかただったと思います。



昨日、「教育課程をつくりかえる」っていうタイトルからして熱い講義を受けてきて、この慣性の法則についてのビデオを見てきたんだけど、「電車で物を落とすとどうなるか?」って授業は「動き続ける」「止まり続ける」の概念では教えきれない気がしました。
ちょっと込み入った話になってきましたが、さらに言っちゃうと、この「動き続ける」「止まり続ける」というのは、「速度の違う慣性系へガリレイ変換した」「速度の同じ慣性系にガリレイ変換した」それぞれの結果であって、法則そのものではない気がする。



どうでしょう?toshiくん、akasaくんあたりをターゲットにして話してみました^^;