改憲

最近やばいくらいの話題になってないので、ちょっくら書いてみます。


日本は独自の軍隊で防衛をしなきゃならん、っていう友達は意外と多いです。みんながみんな、とりあえず平和な世の中=軍隊のない世の中っていう認識ではないようです。


でも憲法を変えるのはどうだろう?『憲法の遵守・擁護義務は国民にはない。国家権力を拘束するためのものだから。』*1というわけで、憲法だけは「国民が国家に対して制限を加える」性質の法律であることが重要なわけです。


つまり「私たち国民」が「国家に対して」軍隊を「要求」している形になるわけですよね。みんなはそれでいいの?


日本が想定している有事っていうのは中国・北朝鮮だろうと思う。最近では韓国とも対立姿勢だし、東アジアで日本が孤立している感が否めませんが、同時に経済発展のパートナーとして「東アジア共同体」というビジョンも形成されつつあるわけです*2。矛盾してるよなぁ。


テロとの戦い」に参画するなら小沢一郎さんが昔から唱えている「国連待機軍」で十分な気がしてなりませんし。。。


日本は国としての方向性が経済からの要求と、政治的な要求とで二分している構造が見て取れます。俺たちがこれから解決しなきゃならない問題はこういう種類のものであって、今盛んに言われている「経済発展をどこまで維持し続けられるか?」という短絡的、場当たり的な問題ではないと思います。


俺は広井良典先生の信奉者なので、とりあえず先生の描く「持続可能な福祉社会」を軸にこれらの問題を考えていく所存であります。詳しくは『定常型社会ー新しい「豊かさ」の構想』  広井良典著  (岩波新書)をご覧下さい。

定常型社会―新しい「豊かさ」の構想 (岩波新書)

定常型社会―新しい「豊かさ」の構想 (岩波新書)

*1:多分、あんま書かない:自民党新憲法起草委員会要綱を見てより

*2:日本経済新聞2004年10月20日スタートの「ゼミナール 展望・東アジア共同体」より