ばあちゃん

うちのばあちゃんは半年に一回、都内の病院で目を見てもらうためにうちに泊まりにきます。


これまではごく普通の、年に二回ある行事だと思っていたのですが、介護の勉強をしてみて、改めてばあちゃんが来る日を想像してみますと、こんなことを思いました。
それは。。。


「うちでは世話できない」


分かりやすいところで言うとお風呂。
脱衣所と浴室の間にある段差、
滑りやすい床、
浴槽の高さ、
蛇口の不便さ、
空間の狭さ(介助がしにくい)。


これらは改修工事を行えば改善することはできますが、
うちの父親が介護保険を利用できるようになるまで数年かかりますので、
それまではばあちゃんを現状のお風呂に入れなくてはなりません。


ほかにもうちのマンションはそれ自体として、
一階エレベーターホールに3段ほど階段の上り下りがある、
エレベーターの戸が閉まるのが早い、
同じ階なのに階段を使わないと行けない部屋がある。


と言った欠点を持っています。
ほんとは数え上げたらきりがないのですが、とりあえず高齢者が自立して生活できる住宅でないことは確かです。


だからあんまりばあちゃんに来てほしくないなぁ。。。





お風呂って楽しみじゃないですか。
買い物とか、本を読むとか、歌を歌うとか、映画を見るとか
俺たちが楽しいと思うこと、そしてこれからも楽しんでいたいと思うとことは、
お年よりも同じように楽しみたいと思っているはずなんです。


それが住む家によって阻害されるようなら、やっぱり改善していきたいもんですよ。


高齢者に限らず、なんらかのハンディキャップを持った人たちが、健康な人たちと同じように人生を楽しめる。
そういう住宅作り、街づくりをやっている人がいらっしゃったら教えてください。


再来年からソーシャルワーカーとして働こうと思っているので、その糧にしたいなって思います。